【診療科目】>腹腔鏡・胸腔鏡> 腹腔鏡下 門脈体循環シャント手術
これまで開腹手術がメインだったのですが当院では腹腔鏡下でほとんど手術しています。 メリットとしては侵襲が小さいのはもちろんのこと拡大視野で小さな血管を確認することができる、臓器が乾かないので術後の癒着がほとんどなく、傷が小さいので術後の痛みは開腹手術より少ないです。 特に門脈シャントの症例は術後に低血糖を起こしやすいので、胃腸の運動低下が少ないと、食欲も比較的すぐに戻るのでとてもメリットがあります。
手術はチームでおこないます!

腹腔鏡手術

開腹手術
腹腔鏡手術(左)と開腹手術(右)の
切開創の違い。
同じ日にいずれも門脈体循環シャント結紮術を実施した症例(完全結紮を実施)
左(開腹手術)の子は起き上がれない。
右(腹腔鏡)の子は顔を上げている。
同じ日に手術を実施した左の症例は手術が終わって3時間30分経過している。
右の症例は覚醒から30分後の様子である。
当院では門脈体循環シャントの手術はほとんど腹腔鏡で行なっています。
数年前から考え開発し、手技もしっかりとできるようになって来ました。
開腹手術よりも20分ほど長くなりますが、それでも術後の回復は圧倒的に違います。
(犬の門脈体循環シャントに対し、腹腔鏡手術を行った25例と開腹手術を行った9例の比較検討、王子ペットクリニック、2019年、
獣医麻酔外科発表)
しかし、それでもまだまだ難しく解明できていないこともある病気です。
そして門脈体循環シャントは術後の結紮後発作はゼロにすることはできません。
そのため、術後72時間しっかりと監視しなければなりません。そして術後の低血糖も起こすことがあり、30分ごとに測定する必要があります。
現在は血液を抜くことなくリブレ(矢頭)という血糖値を測定する機器を皮膚に貼り付けることによってスマホのような機械にかざすだけで測定でき、動物の採血の苦痛もありません。
今後も新しい技術の開発と技術の改善は終わることはなく、数年後にはもっといいものになっているように精進していきたい。
詳しくはメールや電話での相談で、直接来院も可能です。
注:遠方の方はメールの問い合わせが比較的スムーズです。
しかし、最近聞きっぱなしの方がとても多いので、必ずどうなったのかは連絡してください。
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