
執刀医 左:鳥巣 至道先生 (宮崎大学農学部附属動物病院) 右:重本 仁 (王子ペットクリニック 院長)
当院では肝臓の専門医診療を実施しています。
宮崎大学農学部附属動物病院に所属されている鳥巣至道先生に肝臓専門医のアドバイザーとして定期的に来院して頂いています。肝臓専門診療の中で特に力を注いでいるのが門脈体循環シャントの手術です。
以下に、当院で実施した手術症例の一部をご紹介いたします。
血液検査にて肝酵素の高値、BUNの低値、アンモニアおよび総胆汁酸の高値にて門脈体循環シャントを疑った。

レントゲンにて肝臓が小さく見える(小肝症)。 CT検査にて門脈体循環シャントの確定診断を実施。

肝臓の色調は悪く、サイズも小さかった。 肝臓の生検を実施し、
病理組織学的な肝臓の病変の有無を調べる。

門脈圧を測定するために門脈留置を設置している様子。 シャント血管を縛っているところ。
シャント血管を縛る時に、門脈圧をモニターしていく。 肉眼的にシャント血管を見つけるのは専門医の技。

【門脈造影:結紮前】 【門脈造影:結紮後】
シャント血管が造影剤で描出されている。 シャント血管はなくなり、肝臓内に血液が流入している。
膀胱結石を併発していた。 尿酸アンモニウム結石であった。
結石を摘出している様子。
血液検査にて肝酵素の高値、BUNの低値、アンモニアおよび総胆汁酸の高値にて門脈体循環シャントを疑った。

【門脈造影:結紮前】 【門脈造影:結紮後】
CTでの血管造影です。大きなシャント血管が見られます。 術後の血管造影です。
シャント血管を縛った部位で、造影剤が途切れています。

シャント血管を示しています。シャント血管を見つけるのは匠の技です。
腹腔内の血管をすべて把握していないと、シャント血管を見つけることはできません。
門脈体循環シャントの手術を一度しているが、シャントが再疎通してしまったとのことで来院。

一度手術を実施しているため、レントゲンにて小肝症は認められなかった。
CT検査にてシャント血管が確認され、再疎通していた。

術野が狭く困難な手術でした。 シャント血管結紮後の門脈造影
肝臓内に血液が流入しているのがわかります。
尿酸アンモニウムの膀胱結石が認められたため、血液検査を実施したところ門脈体循環シャントが疑われた。

レントゲンにて小肝症が認められた。

CT検査にて門脈体循環シャントと診断。 シャント血管結紮後の門脈造影。
肝臓内に血液が十分流入している。

シャント血管の周りの脂肪組織を剥離しているところ。 シャント血管を縛ったところ。
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