避妊手術

腹腔鏡下避妊手術

腹腔鏡下避妊手術

腹腔鏡手術は、お腹の中に細長い筒(トロッカー)を挿入し細長いカメラと鉗子を入れて手術をすることをいいます。従来の開腹手術と比べ傷口が小さい事と痛みが少ないといわれています。

人では一般的な手術法になりますが、動物ではまだまだ普及はしていません。しかし、当院では開腹手術と時間も変わらず高い技術で 実施することが可能です。手術を受けた動物のほとんどが当日に退院することが可能となりました。

メリット デメリット
  • 傷口が小さい
  • 術後の回復が早い
  • 出血が少ない
  • 痛みが少ない
*開腹手術では卵巣子宮を体外に引き出すことがかなり痛いと報告されている
  • 全身麻酔が必要
  • 肺が悪いとできない
  • 高度な設備により費用が高くなる
  • 状況によって開腹になることもある
  • 軽度のヘルニアや皮下気腫
    (ほとんど経験はありません)

避妊手術の手順

手順 1.

手順1

トロッカーを腹腔内に挿入していきます。

手順 2.

手順2

お腹を炭酸ガスで膨らませます。

手順 3.

手順3

基本3本トロッカーを入れて卵巣を摘出します。

手順 4.

手順4

お腹の中はモニターで確認しながら操作します。

手順 5.

手順5

超音波メスで卵巣を切除します。

手順 6.

手順6

そのまま取り出します。
子宮をとることも可能です。

手順 7.

手順7

卵巣の確認をします。

手順 8.

手順8

出血や肝臓、胆嚢に異常がないかどうかしっかりと確認します。
必要なら肝生検します。

縫合

縫合

縫合して終了となります。
基本的に出血や子宮を引っ張らないので痛みは開腹手術より少なくなります。

避妊手術の症例

<症例> 犬 Mix 女の子 14歳

糖尿病の治療をしている高齢のわんちゃんです。

避妊手術

写真のようにお腹に小さな穴をあけて、カメラを挿入し画面を見ながら手術を行います。

血糖値のコントロールも問題なく、元気に退院されました。

術後の傷

傷口も非常に小さく、安全に手術を行うことができました。

<症例> 犬 チワワ 女の子 7ヶ月

7ヶ月の小さな女の子です。

避妊手術

お腹に小さな穴を開けてとトロッカーを差込みます。

避妊手術

卵巣をつかみ超音波メスで切り取ります。

術後の傷

手術の傷も大変小さく、術後3時間でお水も飲んでいました。
大変調子もよく、その日に退院しました。

術後の様子

術後の様子。顔つきもとってもいいです。

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