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活性化リンパ球療法治療例

 リンパ球療法の流れ

活性化リンパ球療法(免疫療法)とは、患者自身の血液から、リンパ球を分離し、 

約1,000倍に活性化増殖させ、点滴で体内に戻す療法であり、

(1)がんの再発予防 (2)がんの進行の防止 (3)QOLの改善 に効果が期待ができます。

副作用が極めて少なく、身体に優しい治療法であり、多くのがん種に適応できます。

リンパ球療法は採血、培養(約2週間)、投与の流れで実施します。

6回で1クールとする治療プロトコルを基本としていますが、終了後も継続している方も多くいます。

①採血

 1回で約10mlの採血を行います。

②分離・培養

       

採血後、血液を遠心分離して       抗CD3抗体を入れた特殊な培養バック内で約2週間培養します。

リンパ球のみを取り出します。

 ③リンパ球回収・製剤化

   

約2週間後に培養バックから取り出したリンパ球を遠心分離して回収します。

  

培養液を除去し、生理食塩水で洗浄します。 その後、セルストレーナーという特殊なフィルターで凝集塊を除去します。

 生理食塩水で濃度を調整して製剤化の完了です。

④投与

 

投与は静脈から点滴によって行います。動物に負担をかけることないやさしい治療です。

微量な点滴が可能なシリンジポンプという特殊な点滴装置により実施しています。

 

治療例

 

症例① 日本猫 15歳 女の子

疾患:左1-2、右2-3乳腺の乳腺腺癌、腎臓病

経過:他院にて乳腺腫瘍の手術(部分摘出)を実施したが、新たに左

    胸にしこりが見つかったとのことで来院。

    当院にて検査の結果、腎臓病と乳腺腫瘍と診断した。点滴治

    療ののち、乳腺腫瘍の摘出手術を実施した。 術後にLAK療

    法を開始した。明らかなQOLの改善が見られ、6回投与終了後

    もご家族が継続を希望されたため月一回の投与で継続中。

    術後4カ月現在、再発はみられていない。

※点滴投与がストレスとなるような場合、静脈から急速投与して、

より負担の少ない治療を心がけています。

 

 

症例② MIX犬 14歳 女の子

 

疾患:左第4乳腺の乳腺腺癌、左第5・右大1・右大5乳腺の乳腺腺腫(良性)

経過:半年前からお腹にできものがあるとのことで来院。直径6cmの

    腫瘤を認めた。当院にて切除手術を実施。術後、病理検査よ

    り悪性の乳腺腺癌と診断したため、LAK療法を開始した。

    術後に明らかなQOLの改善がみられている。現在4回目の投与

    後、再発はみられていない。

 

症例③ MIX猫 15歳 女の子 

 

疾患:他院にて乳腺腺癌の摘出手術を実施。その後肺への転移が認められた。

    ご家族はリンパ球療法実施を希望され、当院に来院。

経過:LAK投与後にQOLの改善が見られた。6回目の投与後に転移像の悪化

    が見られなかった。ご家族は継続して投与をご希望され、2週間に一度

    のペースで継続投与を実施中。

 

症例④ MIX猫 16歳 女の子    

 

疾患:慢性腎臓病、右第3乳腺腺癌

経過:腎臓病にて通院治療中に腹部に腫瘍を認めたため片側全層摘出手術を実施。

    その後の病理組織検査で悪性の乳腺腺癌と診断。転移像はみられていない。

    手術後にリンパ球療法を実施。投与時に、QOLの顕著な改善あり。

    6回投与後もご家族が継続を希望されたため月一回の投与で継続中。

    術後3カ月現在、転移はみられていない。ご家族はとても元気になったと喜んでおられます。

    

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